日本各地を旅する男のブログ
 

旅する男たくまの旅の記録

現在地は、すでに訪れ た土地は、全ての 予定を完了した土地をで示していきます。

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磐座 観音正寺
磐座(いわくら)…そこに神を招いて祭りをした岩石。その存在地は聖域とされた。祭儀が繰り返されることにより、その石自体も神聖なものとして祭られるようになった。
(『神道事典』参照)


今日は滋賀県安土町にある観音正寺の磐座をご紹介します。

たくまがココにきたのは、中世の山城、観音寺城跡を見学するためでした。

きぬがさ山(←漢字変換できず)という険しい山全体に構築された観音寺城。
室町時代、佐々木(六角)氏により築城されました。
その規模に反して防御には適していなかったそうで、織田信長に攻められたときに佐々木氏は城を放棄して逃げ出し、それ以来廃城となってしまったそうです。
(それ以後もしばらくは使用されたという説もあり)

行ってみて初めてわかったんですが、おそらくこの山は、元々は磐座を祀る神聖な山で、そこに観音正寺という寺ができ、さらに観音寺城が築城されたということでしょう。
聖域の山から寺社がどかされて城にされる事例はちょこちょこあります。
かの世界遺産姫路城もそうです。(だったはず)

このたくまのきぬがさ山の冒険は麓の車道から始まります。




こうした山を旅するとき、どこまで車で登れるのかがひとつの大きなポイントになる。
城壁のすぐそばまで行けることもあれば麓から登山しなければならない場合もある。
そして、有料道路がもうけられていることも。
観音寺城跡は、有料道路のパターンだった。

道路標識に従い麓の料金所に到着。
道路標識と言っても、観音寺城跡の案内ではなく観音正寺の案内しかなかったので、料金所のおっちゃんに、

「この道で観音寺城跡には行けますか?」

とたずねる。

「あんなもん行かん方がええ!なんもないで。入られへんし」

強い口調でたくまを制止するおっちゃん。

た「え?入れないんですか?」

お「手入れが全然されてへんから膝まで草伸びっぱなしや。行っても入られへん」

た「ああ、なるほど」


これまで数々の山城を攻略してきたたくま。
膝丈の草なぞ珍しくもない。

た「とりあえず行ってみます」

お「ほんっま安土町長は 駅前にあんなしょーもないもん作るくらいやったらもうちょいこっちの整備したらええねん」


ロールプレイングゲームであれば非常に重要そうな情報を入手。
目指すは駅前「しょーもないもん」。
倒すべきボスキャラは安土町長といったところか。
しかしたくまの旅には影響しない。

道路料金400円を支払い山城を目指す。
…ちと高い(^^;)


くねくね山道をしばらく進むとパーキングに到着。
案内いわく

観音正寺までそこから「徒歩約10分」。

何かだまされた感がある。

仕方なく登り始めるがなかなかにきつい。
ここのところ山城ばかりでいい加減山道に飽きていたたくま。

(ひとつくらいさぼっても旅の充実度は変わんない、かなあ〜)

などとさぼる方向に考えが向く。
その時目に入った寺の木札。

20060916_134621.jpg

「言いわけはすればする程自分をみじめにする」


(ぐむ…ごもっとも(--;))

思い直してさらに進む。


(それにしても、400円も取るんだったらせめて山頂まで道のばしとけよ〜(`ε´;))

この頃愚痴っぽいたくま。
なんにつけても文句がでる。
そんなとき、またもや目に入る寺の木札。

20060916_134583.jpg

「楽なことを幸福と思っていては人生の深い喜びは味わえない」


(ぐむう…いちいちごもっとも(--;))


息切らせ急な階段を上りながら自分の旅を振り返るたくま。

(そうだ。楽をして旅に、いや、人生になんの意味があるんだ。いいこと言うぜ観音正寺(T^T))

道道にある木札の説教に感化されるたくま
心を入れかえ山頂間際にはもはや聖人。
そして、最後の木札を読む。

20060916_134584.jpg

「人の一生に厄年はない 躍進の『やく』を考えよ」


(躍進の「やく」か〜。いいこと言うねえ〜。ほんと厄年なんかないっすよね!



営業妨害!?Σ( ̄□ ̄;))

正月に参拝者がいない風景を想像してみる神主たくま。
楽は楽だが…

(楽しちゃだめなんだよね〜?(--#)
危うく寺の洗脳にはまるとこだったぜ)

きみには敵か味方しかないのか?


観音正寺に到着。
まずは本堂のご本尊にご挨拶。

20060916_134587.jpg
(新築の本堂)

観音寺城跡本丸は本堂裏の山をさらに登ったところにあるらしい。
出発前にお手洗いに行くたくま。
寺の表札を見ると「男」の代わりに

20060916_134585.jpg

「善男子」の表札。

(なんじゃこりゃ〜!?俺に入るなっちゅうことかぁ?(--#))

寺に善男善女という表現はつきものだが、今のたくまにはそれさえ嫌味に聞こえる。

(どうせなら「美男子」にせんかい!)

余計入れない。


支度が整い本丸に向けて出発。
入ってみると山道は山道だが、おっちゃんが言うほど酷くはない。
むしろその広さを考えるとよく通りやすくしていると思う。

難無く本丸に到着。
カメラにおさめる。


今回主役の磐座に出会ったのはその帰り道だった。

「観音正寺奥院」の矢印を発見。

(せっかくだから行ってみよう。「楽」しちゃだめだかんね)

と、さしたる期待もせず行ってみたが、行き着いた先にはかなり巨大な岩が。

20060916_134588.jpg

(で、でか!!Σ( ̄□ ̄;))

この写真はほんの一部。
ロープを登り、右上に見えている奥院のアップがこれ。

20060916_134590.jpg

さらに、奥院の上方にも岩はのびている。

20060916_134591.jpg

(まさに磐座!神のまします岩石やかくあらん)

思いがけぬ発見に大興奮するたくま。
無邪気に岩石をよじ登り(無礼者)、さらなる発見を求める。
すると、磐座のてっぺんに石碑が…

20060916_134592.jpg

「佐佐々木城祉」

(え〜〜〜(--;))

先日の万葉歌碑に続く目に余る所業。

(立てるならせめて土の上にしろよ〜(T^T) てか、観音正寺は何も言わんかったんかいな)


期せずして立派な磐座に出会えた喜びと心ない石碑へのショックに、複雑な心境で山を後にするたくまだった。
【2006.09.16 Saturday 08:34】 author : たくま
| 近畿 | comments(0) | trackbacks(0) |
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【2018.10.18 Thursday 08:34】 author : スポンサードリンク
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